今月の1曲(6月)

LPより録音機材を用い録音
CD版(MP3)

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今月の1曲解説

作曲:F.ショパン
作品: スケルツォ 変ロ短調, Op. 31
演奏:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
録音:1972年発売 Grammophon

  • Engineer [Recording] – Hans-Peter Schweigmann
  • Liner Notes – K. H. Ruppel
  • Producer – Karl Faust
  • Recording Supervisor – Rainer Brock


今回2種類の録音データ(アナログ録音とCD版)を用意しました。アナログ録音はLPを再生機械から録音機にコードを繋ぎ録音しています。再生機械の影響でややピッチが高くなっていますが、ご了承ください。

CDとLP版の違いを感じていただけたでしょうか。ダビングをしてもLPから得られる情報のほうが多いかと思われます。私たちの耳は今日頻繁に聞くYoutubeやデジタル音音源に犯されしまいやすいのです。


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今月の1曲(6月)」への4件のフィードバック

  1. Chopin Scherzo No.2 Op.31、Arturo Benedetti Michelangeli、1971年
    でしょうか。
    美しい和音の鳴らし方のお手本ですね。
    先日の話の流れでいくと、バス音から上部構成音のバランスが決まっていて、平均律を感じさせないですね。
    終止の単なるオクターブ音でさえ美しい。
    ペダリングも本当に素晴らしい。
    後半やコーダの転調の作り方も唸ってしまいます。
    勢いだけになってしまいがちなこの曲を、細かな彫琢を施してかつ力強さを失わない所も、溜め息しかでません。
    昔は彼のドビュッシーを愛聴しておりました。
    絶賛状態ですが、完全に制御されている感じが孤高さに繋がり、冷たい印象を受ける人もいるのかなとは思います。

  2. 音源の検討はつきませんが、フレージングやバランスが絶妙に調整されていて大変美しいです。
    冒頭のユニゾンの時点で音の粒がきめ細かく揃っており、ぐぉんと引き込まれる感覚がありました。
    この曲は割と細かいパッセージでテンポが変に乱れがち(特に滑るように速くなる演奏はかなり多いと思います)ですが、この演奏ではそんなことは全く起きず、非常にコントロールされていると思いました。

  3. 諸遊さんの仰る通り、ミケランジェリの1781年録音のショパンのスケルツォ2番ですね。
    次回は先に書かれた方のコメント読まないように気をつけます。

    美しい和音のバランス、端正な音、均整の取れた指さばき、わざとらしさのない自然な音楽作りでした。

    しかしLP版ではため息の出るような録音なのに、CD版になるとまるで魅力が減ってびっくりです。平べったく押し付けがましく、繊細な音の運びが聴き取れない、、これまで私はCDで何を聴いてきたのだろうと悲しくなりました。
    繰り返し聴きたくなるのはLP版ですね。聴き比べさせていただきありがとうございます。

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